高田馬場駅ホームから見る暑い暑い8月の終わり。
普段はかいじゅう屋のある目白へ行く山手線に乗るが、今回は違った。
橋本さんも、大野さんも、池田さんも、パンラボする人びとは洗足という駅へ向かった。
なんとあの
ワルンロティにてパンラボすることが特別に許されたのだった。
ワルンロティとはワインアドバイザーの資格を持つ大和田聡子さんの主宰する
ナチュラルパン工房&ワインサロン。
"パンとワイン"というテーマのために大和田さん自らがパンを焼きワインを選んでくれた。
ご自宅の地下をお借りし、パンとワインを撮影していく。
"パンとワインの最良の組み合わせ"とそのマリアージュを探索する目的で、
ワルンロティのパンに対して1本3000円程度のワインという設定で
6パターンの組み合わせを作った。(うち1パターンはワルンロティ以外のパンを組み合わせた)
パンと何かを組み合わせる撮影は初めてであったために、幾分か手間取る。
場所/角度/光を変えて、撮影をしながらのテイスティング。
ワインに通じていない我々に代わり、自らワインの栓を抜き、適切なグラスを選ぶ大和田さん。
これらの組み合わせがあくまでも好みにすぎないこと、絶対の組み合わせとはいえないこと、
を前提として組み合わせの妙を教えてくれた。
それでも知識の無い立場からすると、コメントすること自体に引け目を感じてしまうわけだが
6種類のワインを立て続けに飲んでいくと
「なにこれ凄い!」とか「なんだこの美味しさ!」というレベルの言葉で感動をあらわしても
恥ずかしさを感じなくなっていく。
楽しかった。
とびっきりの組み合わせ6パターンは本日発売の『パニック7ゴールド11月号』でどうぞ。
パンだけでもワインだけでもおいしいものを
最良の組み合わせにするだけで何倍ものパワーで返ってくることに驚いてほしいです。
どちらにも通じていない人はめくるめく世界に胸の高鳴りが収まらず、
どちらかに通じている人は"同調効果"と"対比効果"にワインの香りのするため息をつき、
どちらにも通じている人は「ああこの組み合わせね」とか「え? これもありなの!」とか
「私ならこうするけどな」とかいう自分の感想とすりあわせてテイスティングをすることに。
ワルンロティでは通信販売をしているので、今回の組み合わせを自宅ラボすることも可能デスネ。
ワインは銘柄を詳しく記したので、
近所のお店で実際に買って似たパンとともに試してみるのもいいです。
写真には写っていませんが、
実は渡邉政子さんも来てくださったので非日常感満載のパンラボだった。
全ての工程を終えて、
ひんやりと空調の整えられた地下室からぬるい夏の夕暮れに戻ってきた帰り道。
パンラボする人びとは妙に火照った表情をしていたけれど、
多分あれこそ、池田さんの言う"マリアージュの快楽"に達した状態なのだろうと仮定する。
ナチュラルパン工房&ワインサロン ワルンロティ
住所 東京都目黒区洗足2-8-27
電話 03-5704-2105
営業時間 10:00〜18:00(金土日営業、売切次第閉店)
HP /
パンラボ200軒を巡る冒険【D】
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