パンの研究所「パンラボ」。
誌面では紹介しきれなかったパンのあれこれをご紹介します。
パンのことが知りたくて、でも何も知らない私たちのための、パンのレッスン。
VIRONの食パン専門店「CENTRE THE BAKERY」
いろいろと後遺症が残りそうなほど
「なんじゃこれ!?」を喰らってしまいました。

どうもナカムラです。

先々日にアップさせていただいた渡邉政子さんのブログ原稿を読み、
もういてもたってもいられなくなり、
急遽、かしわでさんと6月21日、開店初日に突撃した
「CENTRE THE BAKERY」(セントル ザ・ベーカリー)。


ご存知、あの不朽の名バゲット「バゲット・レトロドール」を作ったVIRONが
新たに繰り出す食パンにこだわった新店です。

パンラボの担当になった当初「とりあえずVIRONのバゲットくらいは
食っとくか」と軽い気持ちで買ったレトロドール。

会社で齧り始めたら止まらなくなり、気づいたら何も付けずに
バゲットを一本丸齧りしてしまったレトロドール。

何度買っても、家まで完全体(齧らずにね…)で持って帰れた
ことがないレトロドール。

バゲットを食べるたびにどうしても心のどこかで
その味を思い出してしまう、ああ罪作りなレトロドール。

レトロドール級の食パンって一体どんな食パンなんだろう。

こんな食パンでした。


食パン食べ比べセットのジャム+バター付き。
セット食パンは2枚なのですが、3種類食べたいので
3枚に増量(料金を払えばパンの追加注文ができます)。
「国産小麦の角食」「カナダ産小麦の角食」「カナダ産小麦の山食」。
バターも3種類。
「エシレ」「北海道美瑛牧場産」「国内メーカー」。

この3種類の食パンとバター、どれもメチャウマなのは
言わずもがなですが、
バターはそれぞれに風味が全然違います(エシレの爽やかさといったらもう!)

さらにこちらがジャムセット。


パンにつけるのにベストのかたさになっているハチミツ、
3種類のジャム(どれも甘さ控え目、マーマレードの苦さが最高!)、
そして、よくアメリカの映画でピーナッツバターを舐める人が出てきますが、
家にあったら間違いなく自分も舐めまくってしまうであろう
ピーナッツバター(最後にパンを買う時に買おうと思ったら、現在販売を検討中だとか…)と、
プラリネ(ナッツをカラメル化したペースト。このプラリネも
どこかに売ってないかと昨日からネットを徘徊中)。


これを全て心行くまで堪能しようと思ったら、
1回じゃ無理です。食パンが何枚あっても足りません。
行くたびに色んな発見があって、本当に楽しいはず。
早く、また行きたいなぁ…。


パンはたくさんあるトースターの中から好みのものがあれば、
それを選んで、自分でトーストします。
こちらはかしわでさんもアップしていた、
デロンギのトースター。
パン好きの人はもう、本当に、テンション上がります。
生でもよし、焼いてもよし、ジャムもあんなにあって、
どうやって食べるか真剣に悩みます。

ここから先は、私ナカムラの主観ですが(ほとんどド素人の主観だと思って下さい…)、
国産小麦の角食は生で食べるとまるで「泡」のようです。
口の中に入れるとふんわりもっちりして、甘みとともにスーッと溶けていきます。
ほんと、ファーストインプレッションは「なんじゃこれ!?」。
あまりの衝撃にかしわでさんと顔を見合わせニヤニヤ笑い。
なんか人って「うわ〜なにこれ〜うめ〜!」って時に
笑いたくなりますよね????

ものすごくおいしいおぼろ豆腐のような、
釣れた魚をその場でさばいて刺身で食べたような、
とにかく完全な出来立てを頂いた時に出会う
とてつもない新鮮さを感じることができます(果たしてこのたとえで伝わるか…)。

ちょっと自分の舌では、カナダ産と国産の違いを上手くキャッチし、
表現するのが難しいのですが、
国産よりも少しだけもっちり感が控え目なカナダ産は
トーストされた時に食感、風味ともに滅茶苦茶ちょうど
いい案配になるような気がします。

山食はふたをしないで焼かれている食パンなので、
3種類の中では水分が少なめ。
そのため、こちらは焼いた時のカリカリ感、クリスビー感が半端ないです。
溶けたチーズを乗せて食べてみたい!
(メニューにチーズトーストもありました。しかもチーズをその場で溶かして
チーズをかけます。そう、ラクレットオーブンがあるんです!)

この食パンの食べ比べセットの他に、
ツナサンドには国産、とんかつサンドにはカナダ産、BLTには山食といった具合に
メニューにはこれら3種類の食パンを具材によって使い分けた
様々なサンドイッチがあります。

たとえばこれ。


フルーツサンド。
ビューティフォ〜!(なんか写真でテンション上がってきた…)


パンもフルーツもうまいのに、白い部分、クリームがすごくうまい。
さらにパンに面した部分にはなにやらカスタードっぽい色の
別のクリームも塗られているようで。一体どうなっているんでしょうか。
どんな計算が隠されているんでしょうか。


場所によりフルーツの組み合わせが異なるので、
場所ごとのマリアージュが楽しめます。
フツーツの熟し具合も完璧なので、
このサンドが丸ごと口の中でふんわり溶けていきます。
一皿なんてあっという間になくなってると思います。

そして、これがウワサの
ビフカツサンド。


あわわわわ…今見てもヨダレが……。


パンはカナダ産角食。
肉は大変に分厚く、サンドで食べられるのかと不安になるほど。


しかし、これがパンのサクッとした食感の後に、スーッと、スーッと、
歯切れて行きます。大変柔らかいんです。

ビフカツなので衣がついていますが、かなり薄め。
肉の旨味を最高の形で味わえます。

味というものは主観でしか表現できないものだ…ということを踏まえた上で
あえて書きますが、
私ナカムラは、これは「究極のビフカツサンド」だと思います。

おそらくソースにも相当な秘密がありそうです。

見た目はボリューミーですが、
こちらも驚くべきことに、口の中で溶けていくかのごとく、
あっという間になくなります。

食べてしまうと、6300円という値段が果たして高いのか、
分からなくなる。
だっておこずかい貯めて、また食べたいもの……。


店内はパンをこねたり料理をしているキッチンを見ることができる明るい手前の部屋と、
すんごくオシャレな奥の部屋に別れています。


チェアーとかテーブルもカッコいい。
おうちに欲しいけれど、値段を見たら卒倒しそうな予感を抱かざるを得ない
フォルムの美しさ。

奥の部屋には本棚がたくさんあって、パンやワイン、
コーヒー関連の書籍が並びます。


絶賛発売中のパンラボシリーズ新刊
「サッカロマイセスセレビシエ」や「パンラボ」、
渡邉政子さんの「まさこジャム」も並んでいます。

新刊のサッカロには、
バゲット・レトロドールを日本で再現するための
西川社長や牛尾シェフのとてつもないこだわりや執念が綴られています。

おそらくこのCENTRE THE BAKERYの食パンも、
想像を超える執念のうえに完成したのだろう…とふと思いを馳せる。

いつか、池田さんにこの食パンの秘密もインタビューしてもらい、
綴ってほしいな。

18時までは1本840円(約2斤)で食パンを普通に買える
パン屋さんでもあります(売り切れはあるかもしれません)。
その日のうちに食べてしまうお土産なら、最高の一品になると
思います。

それにしても、皆さん。
CENTRE THE BAKERYの食パン、一度食べてしまうとその後、
食パンを食べるたびに、「ああ、あの時の食パンは…」となってしまいます。
これ、本当にえらいことなんでご注意を…。

ちなみに、こちらのお店は昼と夜で
雰囲気がガラリと変わるようです。
10時〜18時はCENTRE THE BAKERY(セントル ザ・ベーカリー)
18時〜23時(L.O.22時)はLA CANTINE CENTRE(ラ・カンティーヌ サントル)
となっています。
食パンは18時までだそうですが、夜は夜のお楽しみがあるようで。
夜も行ってみたいなぁ…。

【ナカムラ】


ナカムラ comments(5) trackbacks(0)
Comment








いやん!もう!
ぜったいイキたいっ!
つかイキます!

帰りに絶対エシレのバターも
買って帰ります!(誓)

(10月まで東京行く予定ないけど…)
from. ヒランヤ | 2013/06/24 18:55 |
きっと10月頃には行列のできる人気店になってる予感(笑)。
早くも再訪したくてうずうずしてます…。
from. ナカムラ | 2013/06/24 22:17 |
今回の出張では行かれなかったので、次は絶対!と狙っています・・・それまではこの写真を見てイメトレしておきます(笑)

Praline見つかったでしょうか?ずいぶん前にパリのLe Pain Quotidienで出てきた、これと同じイラストのBlandiceという白いペーストが美味しくて、買って帰ったのを思い出しました。日本のQuotidienではここのは使ってないのでしょうかね?私はまだいったことがないのでわかりませんが・・・
ああ、なんだか無性にBlandiceが食べたくなってきました。。
from. mo_tea | 2013/06/28 14:01 |
初めまして!最近パンラボさんの存在を知って、ただいま楽し過ぎて過去の記事を読み漁り中です‼セントルはなんとなく行くの見送ってましたが、これを読んで明日行こうか、予定通り代々木上原パン巡りにするかものすごく悩みます…
from. いせもえ | 2014/07/04 21:34 |
いせもえ様、コメントありがとうございます。
セントルはおいしいだけじゃなく、とっても楽しいパン屋さんなので、
是非一度行ってみて下さい。そして店内でパンを食べて、最高の
コンディションの食パンを味わってほしいです。

代々木上原はお隣の「365日」がある代々木八幡も加えると、
クラっとくるほどおいしいパン屋さんが集結してますので…
ってたしかにどっちも楽しすぎて悩みますね……。
from. ナカムラ | 2014/07/07 14:14 |
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