パンの研究所「パンラボ」。
誌面では紹介しきれなかったパンのあれこれをご紹介します。
パンのことが知りたくて、でも何も知らない私たちのための、パンのレッスン。
見習い魔法使い、自作を語る。【食パンをもっとおいしくする99の魔法】
パンを買ってそのままむしゃむしゃ食べる。
大満足です。
何の問題もありません。
僕もむしゃむしゃ派です。

でも、シンプルなパンを買って、自分で一工夫できるともっと楽しいですよね。
作りあげる楽しさがあるし、栄養バランスもいいし、満腹感もひとしおです。

ところが障害になるのは、面倒くさいなーとか、道具がないんだよなーとか、材料を買いにいくのが大変だなーとか、そんなことです。

そこで!
こんな本があればいいなーと夢想したのが、食パンをもっとおいしくする99の魔法です。

食パン魔法学校「校訓4カ条」
1 誰でも簡単に!(手順3ステップ以内)
2 どこでも手に入るもので!(近所のスーパーでOK)
3 体にいい素材!(できるだけ無添加)
4 どこの家にもある道具を使って!(主にオーブントースター)

古今東西のおいしくパンを食べる方法が一冊にまとまっていて、ぱらぱらーと本をめくって食べたいものを探して、あるいは冷蔵庫と相談して家にある食材でできるものをぱぱーっと作って食べる。
それでいて、おいしい。

僕はいろんなパンを食べてきました。
おいしかったパンの記憶をたどってなるべく簡単な再現法に落としこんだり。
あるいは、パンを愛してやまない友人、パンのことをよく知っているプロ、そういう方にもおすすめの「魔法」を聞いて、99個集めました。

たとえば、こんなのです。
これは「はさむ魔法」から抜粋しました。
右のページはおしんこサンド、左のページにはキムチサンド。

キムチサンドは、コリアタウン大阪・鶴橋のロックヴィラさんが名物メニューのレシピを教えてくれました。

おしんこサンドの元ネタは滋賀県のご当地パン「サラダパン」(たくあんの千切りをマヨネーズで和えたのがコッペパンにはさまっている)です。
たくあんがパンに合うの?
半信半疑で口にしたところ、「いける!」と。
マヨネーズをサワークリームに代え、たくあんだけでなく、壬生菜もはさめば彩りもよくなりました。

奈良漬けやら野沢菜やら他の漬け物でもおいしいかもしれません。
サワークリームも、ひと瓶買っておくと、野菜などをパンにのせるとき合わせて塗ったり、なにかと重宝です。
そんなふうにひとつの魔法からもっと自由なパンの食べ方へと広がっていくのです。

さらに派生させて、「食パンを、バゲットやカンパーニュに変えてみよう」だとか、あるいは魔法29「旬野菜のロースト」を応用して「おいしい旬の野菜を八百屋で見つけたから、これをローストしてみよう」だとか。
アイデアと成り行きと好奇心で、魔法の世界はどんどん広がります。

おいしいパンを、それにふさわしい食べ方で食べると、パンがよろこんでいるみたいに感じます。
合わせた食材やスプレッドもよろこんでいます。
自分の気持ちもうれしい、体もよろこんでいる。
そんな瞬間だけは、本当の魔法使いになれた気がしてすごく充実感があります。
パン魔法の楽しい世界を一度体験してみてください。(池田浩明)


発売記念トークショー 
池田浩明×CAMELBACK sandwich&espresso
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こんにちは

本買いました。楽しく読んでいます

ちょっと気になるんですけど、p38の工程1

(きのこすべてが塗れる程度)

の表現はどうなんでしょう。濡れるでしょうか?

「まみれる」だとあまりいい表現では無いような気がします
from. みやづかひ | 2016/02/20 12:36 |
ご指摘ありがとうございます。
正しくは「濡れる」でした。たいへん申し訳ありませんでした。
今後はさらに精進してこのようなまちがいがないようにしていきたいと思います。
どうぞよろしくお願いいたします。
from. みやづかひ様 | 2016/02/20 23:24 |
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