パンの研究所「パンラボ」。
誌面では紹介しきれなかったパンのあれこれをご紹介します。
パンのことが知りたくて、でも何も知らない私たちのための、パンのレッスン。
横須賀soilの森オーナーとパンの食材探しツアー

横須賀のパン屋soilを訪ねたとき。

 

最初に目に釘付けになったのが、岩澤安史の丸ごとトマトクロワッサン。
デニッシュ生地の上にどかんと丸ごと1個トマトがのっているではないか。
食べてみるととても甘くて、もはやフルーツ。

soilは横須賀のいろんな農家から素材を仕入れ、それを元にパンを作る。


小森俊幸シェフは毎日届く新鮮な野菜を見て、レシピを決める。
蒸す、ゆでる、オーブンで焼く。
ポワロはわざわざブイヨンで煮たり。
4種類のかぼちゃを使ってかぼちゃのパンを作ったり。
旬の食材との出会いがあるこの店に行くのは、どきどきする体験である。

 

「海に突き出した三浦半島にはミネラル分を含んだ海風が吹き抜けているので、土壌にもミネラルが多くて、おいしい野菜ができるんですよ」

と農家をまわって、食材を仕入れている森柾人オーナーは言う。

尋常じゃない、あのトマトのおいしさは、東京より南に位置する温暖さと、畑の土の持つテロワールから生まれてくるのだろう。

 

森さんがsoilの食材を仕入れている現場を巡る旅に同行した。

 

車が走り出すと、みるみる風景は農村地帯のそれに変わった。
横須賀には軍港や工業地帯のイメージしかなかったが、半島の中央部は里山なのだ。

 

ショクヤボ農園でランチを楽しんだ。
山を切り開いて畑を開墾し、手づくりの建物でカフェを営業している。
秋晴れの日に自然の中で過ごすひとときは都会で味わえない感動を与えてくれた。

 

横須賀でとれたアラメという海藻のごはん。

 

すぐそばの畑でとれたオクラのみそ汁に感動。
肉厚で香りが分厚く、力強い。
これがいつも食べているのと同じオクラかと思うほどだった。

 

安田養鶏場はこだわりの卵と、鶏糞を発酵させた肥料で作る野菜を直売する農家。

 

青い卵が売られていたのは驚いた。
朝とれの新鮮な卵はsoilで使用されている。
クロックマダムにのった目玉焼きも冷めてもおいしいものだった。

 

見たこともない野菜があった。
真っ黒な黒大根、あやめ雪カブ。

直接ここまで買い付けにくるプロの料理人たちのリクエストに応えて、どんどん種類を増やし、かぼちゃだけで12種類があるという。
西洋野菜もいろいろあってポワロももうすぐ出てくるとのこと。
そんな野菜を使えるパン屋なんてそうそうない。

 

横須賀には牧場さえある。
まるで清里にでもきたみたいに、関口牧場には牛舎の横にソフトクリームの売店。
普通のソフトクリームの2倍はあろうかというでか盛り。
むせかえるように濃厚だった。

 

道の駅「すかなごっそ」。
近くに、小麦を自ら育てるパン屋「充麦」があるので、私も来たことがあった。
地元の農家が持ち込む新鮮な野菜にあふれて、観光バスがやってくるほどのにぎわいを見せる。
森さんの営むもう一軒のパン屋カフェドクルーのパンも販売。
ここでは、大きな食事用のパンがたくさん売れるのだという。
おいしい野菜を買うと、パンと合わせたい欲が増進するのだ。

 

横須賀野菜の実力を堪能したのは、地元産の野菜や魚を食べられる居酒屋カギロイで。

 

「横須賀野菜のオリーブオイル焼」では、ソースもなにもなく、裸の野菜のおいしさと向かいあった。


「シイラのカルパッチョ」は、横須賀の漁港・佐島であがったばかりの魚のおいしさもさることながら、トッピングされたさまざまな野菜が、それぞれの香りで彩って薬味になっていた。
雪化粧カボチャのコロッケでは、カボチャの甘さ、そしてニンジンのようなさわやかさを帯びていることに驚いた。

 

森さんの夢。
地元・横須賀を盛り上げたい。
横須賀のおいしい食材をもっと知ってもらい、それを食べにたくさんの人が横須賀にくるようになってくれたらと。

 

「フードツーリズム」というアイデアについて森オーナーと話し合った。
新鮮な魚介や野菜を、それが作られている現地に行って仕入れる。
地元でとれた食材を使ったおいしい飲食店で昼食、おいしいパン屋さんを巡ってパンを買い、夕飯にはさっき買った食材を使ってちょっとこだわりの料理を作る。
そんな遊びをみんながするようになったら、食を中心に地域がもっと活性化することだろう。(池田浩明)

 

横須賀パン屋とフードツーリズムMAP

https://www.google.com/maps/d/edit?hl=ja&hl=ja&authuser=0&authuser=0&mid=1BO3pjzip-60-1-9EgYFx12sqyNo


10月22日、京都カフェパランで『パンラボ&comics2』発売記念トークイベント
PAINLOT山田さんとパンラボ池田が考えたローカルパンマップを配布。
おもしろいフードツーリズムのコースについて話し合う企画もあり。
山田さんが選んだ京都のパン3つ、池田が選んだ東京のパン3つの試食も。

主催者ページ http://painlot.com/event/panlabo-and-comics2-ikeda-hiroaki-cafe-phalam/


•日時:10月22日(土)18:30〜20:00(18:10より受付)

•場所:カフェパラン(京都二条駅すぐ)

•料金:2300円(ドリンク別)

•※池田浩明さんが選んだ東京のパン、PAINLOTが選んだ京都のパン数種類の試食付き!

•ゲスト:パンラボ池田浩明、グラサン師匠(漫画家)

•司会:山田 慎(PAINLOT主宰)

•スペシャル企画:『パンラボ&comics2』のお持ち込み、または会場購入でゲストがサイン致します。

•販売:パンラボ関連の本、パンラボキーホルダー、カフェパランの珈琲豆etc.

•ご予約方法:お問い合わせフォーム、PAINLOTフェイスブックページのメッセージ、メール(info@painlot.com)などにて本題に「10/22パンラボ」、本文にお名前、フリガナ、予約人数、連絡先をご明記の上、送信してください。こちらからの返信で予約完了です。

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