パンの研究所「パンラボ」。
painlabo.com
パンのことが知りたくて、でも何も知らない私たちのための、パンのレッスン。
かいじゅう屋のコッペパン
 

前からおいしいおいしいと思っていたけど、先日のものは味が変わっていた。

とてもどっしりして香りも味わいも深い。

コッペパンを買うと、バターとジャムを塗り込んでやろうとか、ソーセージでもはさんだらうまそうだとか、そんなほうばかりに思考が飛んでいくものだが、このコッペパンはあまりにも味がありすぎて、なにもつけずに2個ばかり食べた。

メールでうかがったところ、たいへん丁寧なお返事が。

「あのコッペぱんは、サンプルで取り寄せた粉で、熊本製粉のミナミノカオリ100%石臼挽き粉です。自分がイメージしていた感じではなかったので、あの日限りです。作りかたは、微量のイーストで長時間発酵です。不定期ですがコッペぱんは月に、34回作っています」

コッペパンは今後どう育っていくのだろう。(ぷ)

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ル・コッペ堂のラグーパン
かしわで


ぷ夫人の手作りティラミスはムッシュ・ぷさんのファインプレイで
自分好みになっていたようです。

マスカルポーネにココアではなくエスプレッソのコナをまぶすプレイ。

ただ
ココアとエスプレッソのコナを両方まぶしたらもっとおいしいのではないか。
などとも思いました。
よし今夜11時頃に自作してみよう。


昨日、久しぶりに一部で話題のル・コッペ堂でパンを仕入れました。


らぐ

赤と緑がきれいなラグーパンです。

ラグーragoût フランス語ではシチューのことのようですが
日本ではイタリア語のragu'が一般的か。

イタリア語でラグーはミートソースという意味らしく
たぶんこのパンのラグーはイタリアのラグーのことでしょう。

ネットで検索するとやたらタコのラグーが引っかかりますが
---しかもとてつもなく旨そうです---
たぶんそれは肉をタコに置き換えたものか。

このコッペを持って、
いつものように
つじあやのさんのように自転車に乗って、口笛を吹きながら、

しかし相変わらずいいなぁ。つじさんのブログの日々の小タイトルは。
http://blog.livedoor.jp/tsuji_ayano/


飄々と、
飄々を持って、
新宿中央公園へ東京ピクニッケ。

しかしいいですね。
このフリーペーパーのここのイラスト     ↓ここ。

飄々1号表紙



飄々さとつじさんはつながるものなのか、
よくわかりません。

でも風は気持ちいいのでよしでしょう。

飄々の配布店は下記にて。
http://panlabo.jugem.jp/?day=20090827


さて
ラグーパンです。

これもたいそう旨かったです。

想像しやすい表現としては
モスバーガーの「モスバーガー」の名物ソースでしょうか。
あのソースには肉はほとんど入ってませんが
あれに肉をいっぱい入れて、
もうちょっと煮詰めてトロリとさせて、
少しイタリアっぽく洗練させた感じ。

ラグーというだけあって、
ボロネーゼではあります。

あ、そうか。パスタの入ってないボロネーゼ・パンといえばわかりやすいでしょうか。

前にDさんが書いてましたがここのトマトは旨い。
すこし塩マリネされた感じでそこが旨い。
今回のラグーパンにも同じトマトが使われていて、
それがいいアクセントになってます。






ル・コッペ堂 comments(0) trackbacks(0)
花鳥堂のサンドウィッチ&ラスク
花鳥堂サンド花鳥堂のハムと胡瓜のサンドウィッチ。


東京メトロ有楽町線沿い江戸川橋駅の、駅ビル内にあるパン屋さん・花鳥堂。
自分の知らない昭和の雰囲気というのは多分ああいう感じなのかな、と思わせる店構えが
非常に魅力的で、パンを買う予定が無いのについ立ち寄ってしまう。

ラインナップは豊富で、菓子パンから惣菜パンまでいろいろあり目移りは必至。
手書きの名札がまた購買欲をそそるんだな〜。

そして選んだのがこのサンドウィッチ。
レジ横のショーケース上にお行儀良く並んだサンドウィッチがきらきらしていた。

スライスしたてのハムと胡瓜が、……トレボ〜ン!
パンは至極やわらかくて、内側にさらっとバター&辛子&マヨネーズが塗られているタイプ。
コンビニエンスストアのサンドウィッチを食べる時の罪悪感や不安感がまるでない。
(コンビニエンスストアの商品なんて食べまくっているくせに、
着色料とか保存料とかを気にしてしまう自分がやだ…)
自分で作るとこの「さらっと辛子」が出来ないんだよな。
辛子を買ってくればいいんだけど、なんか出来ない。
この「さらっと辛子」のために、サンドウィッチにお金を出すような気がしたりしなかったり。



花鳥堂ラスク花鳥堂のラスク。おまけで、ラスクも買ってみました。


かしわで氏によると、最近ラスクブームが来ているとかいないとかで、ラスク専門店なんてのもあるという。
たとえばガトーフェスタ・ハラダ(http://www.gateaufesta-harada.com/)のラスク。
あれはラスクにチョコレートがコーディングされていたりして(プレーンタイプもある)、
もはやスウィーツ。実際食べると「わお!」と想像以上のスウィーティーさ。

あとは黒船(http://www.quolofune.com/)の黒船ラスキュ。
カステラをラスク的食感にした逸品で、口にした時の驚きが半端無い。
DAIGOふうに言えば「ぱねぇ!ぱねぇっスよ!」みたいな。

いずれもパン屋さんではないので、花鳥堂のラスクと異なっていていいんですが、
でもやはりしかしそのラスクってラスクのイメージってコレ!
自店で焼いたパンをからっと焼き直した感じの!
昔はパンだったんだなーという前世(?)を感じさせる味でした。
中央部分がたまご色しているのですが、そこに砂糖がまぶされていて。
でも今ちょっと調べたら、ラスクって焼き菓子のくくりなんですね。
菓子ならお菓子屋さんで売っていても別に邪道ではないですもんね。
あれ、どっちなんだろう。
そしてこの何が王道で何が邪道かを決めたい気持ちってなんかやだな…。【D】


花鳥堂
住所:東京都文京区関口1丁目47-12
TEL:03-3269-0411
地図:http://www.mapion.co.jp/m/35.70661388_139.73417221_10/

 
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霞を食べて生きる人へ。
飄々1号表紙
パンと関係ない話題で恐縮です。
このたび『飄々』という自作自演フリーパーパーを創刊しました。
といっても、紙切れに限りなく近い、たった4ページのプチ雑誌。
東京のある町で、ゴシックの教会から、川の中に浮かぶ緑の島まで歩いて、
そこでピクニッケするという、たわいない内容です。

下記の場所で配布しています。(ぷ)


【赤羽】

●カトリック赤羽教会

http://www.tokyo.catholic.jp/text/shokyoku/akabane.htm

北区赤羽2-1-12

03-3901-2902


●川栄(ウナギ)

北区赤羽1-19-16 

03-3901-3729

http://r.gnavi.co.jp/a608600/


●セキネ(シューマイ)

北区赤羽1-10-1

03-3902-0011 

http://gourmet.livedoor.com/restaurant/300257/


●川口屋(あんみつ)

北区志茂2-57-1

http://www.chikuwabu.jp/

03-3901-0685


【池袋】

●Pause Cafe(カフェ)

豊島区南池袋2-14-12

03-5950-6117

http://www.geocities.jp/cafe_pause_ikebukuro/


【高田馬場】

●ヴィレッジバンガード高田馬場店(書店)

http://www.village-v.co.jp/direct/list.php?pref=%93%8C%8B%9E%93s

新宿区高田馬場1-28-2 コーア諏訪ビルB1F 

03-5292-4051 


●Ben's cafe(カフェ)

新宿区高田馬場1-29-21

03-3202-2445

http://benscafe.com/


●南方郵便機 早稲田通り店(喫茶店)

新宿区西早稲田3-15-5

03-3205-8124

http://r.tabelog.com/tokyo/A1305/A130503/13006160/


【西早稲田】

●one plus one(カフェ)

新宿区西早稲田3-15-2

http://www.worldwidecafe.net/cafe_j/oneplusone/index.html


●五十嵐書店

新宿区西早稲田3-20-1stonewall bldg.1F

03-3202-8201

http://www.oldbook.jp/


【早稲田】

●CafeGOTO(カフェ)

新宿区馬場下町7-3林ビル2F

03-3207-9868

http://www.ne.jp/asahi/cafe/goto/


●norari kurari(カフェ)

新宿区馬場下町14ー6近代ビル2F

03-5273-9351

http://ultrastyle.jp/norarikurari/index.htm


●預言カフェ(カフェ)

新宿区早稲田鶴巻町521完生堂ビル1F

03-3205-0456

http://ciatk.exblog.jp/


【新宿】

●ブックファースト新宿店(書店)

新宿区西新宿1-7-3モード学園コクーンタワー

03-5339-7611

http://www.book1st.net/


●WIRED CAFE 新宿三越店(カフェ)

新宿区新宿3-29-1 新宿三越ALCOTT2F

TEL 03-3226-1862

http://www.wiredcafe.jp/


【下北沢】

●木曜館(雑貨)

世田谷区北沢2-1-1ツバサマンション1F

03-3412-5916

http://www.mokuyohkan.co.jp/


●bio ojiyan cafe(カフェ)

渋谷区神宮前4-26-28 矢内ビル 1F

03-3746-5990

http://gourmet.yahoo.co.jp/0006711038/


●north side cafe(カフェ)

世田谷区北沢2-26-21

03-5738-3636

http://www.northsidecafe.jp/


【吉祥寺】

●トムズボックス(書店)

武蔵野市吉祥寺本町2-14-7

0422-23-0868

http://www.tomsbox.co.jp/


●プロム・ナドゥ(雑貨)

武蔵野市御殿山1-8-9

0422-71-1826

http://www18.ocn.ne.jp/~prom/


●リブロ吉祥寺店(書店)

武蔵野市吉祥寺本町1-5-1吉祥寺PARCO B2F

0422-21-8111

http://www.libro.jp/shop_list/tokyo/index_2.php


【西荻窪】

●古書 興居島屋

杉並区西荻北3-31-6(古書店)

03-3396-3350

http://www.suginamiku-town.com/mypage/sg019269/


●どんぐり舎(古書店)

杉並区西荻北3-30-1

03-3395-0399

http://r.tabelog.com/tokyo/A1319/A131907/13012922/


【原宿】

●mother kurkku(カフェ)

渋谷区神宮前2-18-15

03-5414-0581 

http://www.kurkku.jp/mother_blog/


【渋谷】

●リブロ渋谷店(書店)

渋谷区宇田川町15-1渋谷PARCO part1 B1F

03-3477-8736

http://www.libro.jp/shop_list/tokyo/index.php


●Dexee Diner松濤(カフェ)

渋谷区松濤1-4-8 松涛イーストビル1F

03-5790-2944

http://www.dexee-diner.com/


●Dexee Diner渋谷(カフェ)

渋谷区東2-26-16

03-5778-3236

http://www.dexee-diner.com/


【外苑前】

●風知草(雑貨)

渋谷区神宮前3-7-4和泉ビル201

03-5474-7107

http://www.fuchiso.net/


●リブロ青山店(書店)

港区北青山2-12-16 青山吉川ビル B1F

03-3408-0701

http://www.libro.jp/shop_list/tokyo/index.php


【青山一丁目】

●CAFE 246(カフェ)

港区南青山1-2-6 Lattice青山1F

03-5771-6886

http://www.cafe246.com/


●BOOKS 246(書店)

港区南青山1-2-6 Lattice青山1F

03-5771-6899

http://www.book246.com/


【恵比寿】

●有隣堂アトレ恵比寿店(書店)

渋谷区恵比寿南1-5-5アトレ恵比寿5F

03-5475-8384

http://www.yurindo.co.jp/shop/atreebisu.html


●Dexee Diner Ebisu(カフェ)

渋谷区広尾1-1-39 プライムスクウェアタワー1F

03-5464-3721

http://www.dexee-diner.com/


【神保町】

●ラドリオ(喫茶店)

千代田区神田神保町1-3

03-3295-4788

http://www.kanda-guide.com/shop/026/index.html


【浜町・水天宮】

●ヒナタノオト(雑貨)

中央区日本橋浜町2-22-3日本橋イーストDC2階

03-5649-8048

http://www.hinata-note.com/


【有楽町・銀座】

●TSUTAYA BOOK STORE(書店)

千代田区有楽町2-7-1(イトシア・有楽町マルイ8F)

03-3212-0101


【馬喰町・馬喰横山】

●gallery αM(ギャラリー)

千代田区東神田1-2-11 アガタ竹澤ビルB1F

03-5829-9109

http://www.musabi.ac.jp/gallery/


●MARKTE(雑貨)

千代田区東神田1-2-11 アガタ竹澤ビル305

03-5926-5511 

http://www.riddledesign.cc/f_top.html


●馬喰町ART+EAT(カフェ)

東京都千代田区東神田1-2-11 アガタ竹澤ビル202

03-6413-8049

http://www.art-eat.com/


●CEDOK TOKYO STORE(雑貨)

千代田区東神田1-2-11 アガタ竹澤ビル404

http://www.cedok.org/


●フクモリ(カフェ)

東京都千代田区東神田1 - 2 - 10 泰岳ビル1F

03 - 5829 - 9987

http://fuku-mori.jp/

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藤乃木ファンクラブ5
 

知り合いに藤乃木の話をしたら、

「そりゃ、パン屋が発酵してるんだよ」と言われた。

パンが発酵しているのみならず、パン屋まで発酵しているというのだ。

発酵したパン屋といえば、藤乃木以外なら、田原町のペリカンなどを思い出す。

発酵したパン屋があるとするなら、他の発酵してないパン屋というのはまだ小麦粉のままでふくらんでないということなのだろうか。

『小人の靴屋』という童話があるが、発酵というとあれを思い出す。あの話はパン屋が靴屋に変わってこそいるが、夜中に目に見えない微生物が勝手に仕事(発酵)をしておいしくしてくれることの比喩ではないだろうか。つまり藤乃木は人間が作ったものではなく、目に見えないもの(時間? 微生物? 小人?)が仕事をしておいしいパン屋になった。もちろんいくら微生物が働いたとしてもうまくパン生地がこねられていなければおいしいパンはできないのであり、藤乃木さん自身の努力の賜物でもある。古いからといってどんな店でも見事に発酵しているわけではなく、時には単に腐敗しているような店も散見されるのだから…。

話は変わるが、藤乃木現象と呼ぶべきものがある。

流行のパン屋さんを紹介した雑誌を読んでいると、マジックワードというか、そう書いてあるのならおいしいにちがいないんでしょ、と読者が納得せざるえない言葉がある。曰く、デニッシュに関するなら、「発酵バター使用」「さくさく」「ぱりぱり」「とっても軽い」こんなところだろうか。私もパンの原稿を書いていてこういう言葉ばかりキーボードを叩く指先から出てきていればとりあえず安心して仕事を終えることができる。

ところが、そうした定石を完全無視し、ことごとく反対方向に突っ走って、なおかつおいしい。これが恐るべき藤乃木現象であり、発酵したパン屋にしかなしえない、人智を超えた技である。


妻はデニッシュを自分から進んでは食べない。にもかかわらず、パンから発せられたオーラに魅入られたのか、このアップルデニッシュを買って食べ、藤乃木で一、二を争うおいしさと主張しはじめている。

見た目がでかい。やけに堂々としている。軽やかさなど感じさせず、相撲取りがわらじを履いたようにがっしりと地に足をつけている。味はというと、バターをたっぷりつかって、コッペパンをデニッシュにした感じ。あの藤乃木コッペがデニッシュになって登場! と力んだところでファンクラブ会員さん以外にはまったくピンとこないでしょうが…。


肝心のアップルだが、さっくりと歯触りが残り、甘さも絶妙でおいしい。アップルのコンポートがデニッシュの中にぎっしり…と書ければ、普通のパンの原稿として合格なのだが、藤乃木の場合はちょっとしか入ってない。それじゃダメじゃん、となりそうなところを、マエストロの余裕と感じさせてしまうのが、藤乃木現象である。ちょっとしか入ってないことによって、そこにたどりつくまでは一口二口デニッシュだけを食べなくてはならない。ここでパンのおいしさをじっくりと実感させたのち、アップル部へと向かわせるのが藤乃木の流儀。(ぷ)

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剥きたい日も包みたい日も
クロワサン関口関口フランスパンのクロワッサン。



ミニクロワサン関口関口クロワッサンのミニクロワッサン。
ル・プチメック東京のミニクロワッサン同様、中央部にアンチョビが入っている代物。
こちらのほうがアンチョビの量が多いぞ。

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先日のかしわで氏の剥き(http://panlabo.jugem.jp/?day=20090819)は
常軌を逸しておりましたね〜。
クロワッサンを弄んでいるようでいて、しかしクロワッサンの形や味わいへの探究心がそこここに溢れる表現を展開。次第にクロワッサンがちょこんとした生き物のように思えた点にまず敬意を示したいです。

ちなみにあのてんとう虫(クロワッサン)はケーファーというデリカテッセンに置かれている商品で、パン専門店では無いのが驚きです。

ケーファーとは… http://www.mitsukoshi.co.jp/store/kafer/
(全国の三越デパート内にあるドイツのお惣菜屋さんなのかー)

味はドイツパンのプレッツェル風といえば想像に容易いでしょうか、
ああいう噛み締めるとちょっとしょっぱくなる系の味版クロワッサンなのです。
なので、バターっぽさはあまり感じられず、さらっとしたスマートな舌触りが癖になるわけです。
特にあのドイツ仕込みのクロワッサンはなぜか剥きたくならなかったのが印象深いところ。


もう一度言いますが、ケーファーのクロワッサンは剥きたくならなかった!!


剥きたがり屋さんが剥きたがらないクロワッサン、それがケーファーのクロワッサン!!


理由は分かりません。
しかしあのドイツ仕込みのクロワッサンにおいては剥きというよりは包み
自分の口や胃で包んでいきたいと思わせるような雰囲気がある…。
とにかくどちらの端からでも構わないので、サグッサグッと一歩ずつ食べ進みたい。
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なーんてことを考えながら、
関口フランスパンのクロワッサン(ミニクロワッサン含む)を食しました。
なんとも剥きたくなるクロワッサンだなー。剥きに剥いて口へ放る。
剥きたい日はやはりこんなクロワッサンがいいかもしれず、
包みたい日はやはりあんなクロワッサンがいいかもしれない。【D】
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ル・コッペ堂とマスカルポーネ
かしわで


先日、次回のパン・ラボが開催されまして、
少し遅れてラボ地の「かいじゅう屋」さんに着きまして、
で、いきなりかいじゅう屋のご主人に
ニヤリとしながら

「ル・コッペ堂の場所のヒントを教えてくれませんか?」

と訊ねられまして。


奥ゆかしいなぁご主人は。
自分が逆の立場なら間違いなく「場所を教えてください!」と
ぶしつけに聞いてしまいますよ。

それが「ヒントを?」ですからね。
かいじゅう屋さんからはいつも見習うことばかりです。

と言いつつご主人の投げたスライダーを紙一重で交わし(交わしちゃった!てへ)
サトルボール(ゆれるシンカーっす)で返す自分。


でも気になるのはル・コッペ堂に関して自分に質問してくるとき
みんな顔がニヤついてるとこ。
ムッシュ・ぷさんもニヤりと聞いてきたもんなぁ。

気になるなぁ。みんなのニヤリ顔が。


ばば

高田馬場から西へ。

メジロ

西へ。

せんかわ

途中から千川通りを左へ。

そして旗の立つ地へ。

なび

そこに
ル・コッペ堂

じゃなくて話題の「藤乃木パン」があった。
http://panlabo.jugem.jp/?day=20090811

かねてより思い描いていたとおりの佇まいにル・プチ感動しつつ、
店内へ。

いきなり、

いきなりのハムカツサンドに度肝を抜かれる。

はむかつ

パーフェクト。

期待は膨らませるもんじゃなくて、そっとしまいこんでおくもの。
でないと面会したときの反動が大きいから。

でもそのパン屋はこちらの期待をふつうに打ち返してきた。

ハムカツサンドでセンター前、カキーン。
上手い! ふつうに旨い!
すばらしくふつうに美味い!

ヤキソバパンとハムカツサンドはこっちの世界ではまぁ両輪でしょう。
(あっちでもそっちでもない。あくまでもこっちの世界では、ね)


話題のアンパンやポテトサラダパンや高級食パンを確認しながら、
次に手に取ったのはハンバーガー。

はんばが

パン屋のハンバーガー。
バーガーショップの完璧輪切りじゃない、
ギリでキリとらず中開いたとこに挟みこむパン屋のハンバーガー。

自分はここにスライスチーズをトッピングしてラボる。
あとで記しますが試食はムッシュ・ぷさん宅にて行ってます。

ああチーズを挟みたいともらすと「はさみますか」(ぷさん)と出てくるスライスチーズに
これまたル・プチ感し、
バーガーをかぶりつく。

上手い! これまたふつうに旨い!

しかし自分が本日一番心震えたのはこのパンとのやりとり。

やきそあ

ヤキソバパン。


パン屋に来てた母息子の親子。
その母が店員に
「ヤキソバパンありますか?」

店員
「お作りしますよ」

自分
「え? 注文販売あり? いいなぁ〜」
たしかにヤキソバパンは店頭になかったけど。

店員
「おいくつですか?」


「8個ください」

自分
「8っ個も!?」
(ヤバイ。すぐ参加しないと売り切れるかも。焦るミー)

「ししし…シルブプレ、マッダーム。ミーもヤキソバパン欲しいざんす。2個欲しいざんす」
とやや強引に割り込み注文。

なんとか注文に成功。

ふ〜〜。

なんだろうこの満足感。

しかもかねてより注目してた出来立てのヤキソバパンに
こんなに早く出会えるなんて。

旨い! ふつうにうまい。
ただ自分としてはもう少しソバがいっぱい欲しい。
コッペからはみ出る感じでほしい。

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藤乃木パン、いいね。
近くに欲しいパン屋だよね。
などとムッシュぷさんとティラミスを食べながら団欒。

てらみ

旨いね。このティラミス。
自分でマスカルポーネと甘苦いソースを混ぜながら食べるのが新しくて旨い。
どこの? 落合シェフ? 石鍋シェフ?

「いえ、自家製です。妻が作りまして」

ワーオ! ぷ夫人が作った特製ティラミス(夫人はお子様と外出中で会えず)。

「マスカルポーネ・チーズさえあれば簡単に出来ますよ」とムッシュ。

っつーかね。
前々から思ってましたけどチーズのバリエーションが豊かです。
ぷ宅は。


マスカルポーネが冷蔵庫に眠る家庭。

ちょっといいと思いました。本日最後のル・プチ感です。















 
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第2回パンラボ〜あんぱん〜アドレス帖

[第2回パンラボ〜あんぱん〜]で食べたあんぱんが買えるお店
木村屋木村屋總本店銀座本店
住所:東京都中央区銀座4-5-7
TEL:03-3561-0091
地図:http://www.mapion.co.jp/m/35.66850277_139.76842777_10/
営業時間 10〜21時
HP http://www.kimuraya-sohonten.co.jp/



築地木村家築地木村家
住所:東京都中央区築地2-10-9
TEL:03-3541-6885
地図:http://www.mapion.co.jp/m/35.66556388_139.7762111_10/
営業時間 7〜18時半(土〜17時)、日祝休
HP http://www.tsukiji-kimuraya.com/


ナカダナカダ
住所:東京都千代田区有楽町2-10-1東京交通会館1F
TEL:03-5208-1521、問い合わせは0283-22-0828(ナカダ)
地図:http://www.mapion.co.jp/m/35.67175277_139.76759721_10/
営業時間 10時半〜19時半(日祭〜19時)
HP http://www.sakura-anpan.com/



あんですあんですMATOBA
住所:東京都台東区浅草3-3-2(浅草観音裏)
TEL:03-3876-2569
地図:http://www.mapion.co.jp/m/35.71298333_139.80095555_10/
営業時間 7時半〜18時半、日祝休



メイカセブンメイカセブン
住所:東京都江東区大島7-2-1
TEL:03-3681-8814
地図:http://www.mapion.co.jp/m/35.68725833_139.84117221_10/
営業時間 9時半〜20時半、月休



徳太朗ベッカライ徳太朗
住所:神奈川県横浜市青葉区美しが丘5-12-6
TEL:045-902-8511
地図:http://www.mapion.co.jp/m/35.57043054_139.55803611_10/
営業時間 6時半〜18時、日水休



パオ自家製天然酵母パン工房パオ
住所:千葉県松戸市新松戸3-133
TEL:047-349-2560
地図:http://www.mapion.co.jp/m/35.8207861_139.91997499_10/
営業時間 9〜19時、日木休、祝日営業
HP http://www.pao-net.jp/




ダンディゾンダンディゾン
住所:東京都武蔵野市吉祥寺本町2-28-2-B1
TEL:0422-23-2595
地図:http://www.mapion.co.jp/m/35.70324166_139.57939166_10/
営業時間 11〜19時、水及び第1・3火休
HP http://www.dans10ans.net/



ジュリアンジュリアン ベーカリー
住所:東京都江東区亀戸5-17-25
TEL:03-5836-4424
地図:http://www.mapion.co.jp/m/35.69652221_139.82989443_10/
営業時間 10〜19時半



みんなのぱんやみんなのぱんや
住所:東京都千代田区丸の内2-7-3東京ビルディングB1F
TEL:03-5293-7528
地図:http://www.mapion.co.jp/m/35.67531666_139.76798332_10/
営業時間 11〜19時
HP http://www.tokia.net/index2.html



クピドクピド!
住所:東京都世田谷区奥沢3-45-2-1F
TEL:03-5499-1839
地図:
営業時間 10時〜商品終了まで、不定休
HP:http://www.cupido.jp/

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第2回パンラボ〜あんぱん〜の風景
あん8第2回パンラボは2008年12月17日発売『パニック7ゴールド 2月号』にて冬のはじめに行われた。
テーマはあんぱん。

この時のパンラボはあんぱんのタイムトラベルを裏テーマとして、
あんぱん130年の歴史をたどっていく食べ方をした。
銀座木村屋の桜あんぱんの誕生日1875年4月4日を原点として、
そこから11種類を生れた順に食べる。


時計で12時の位置から時計回りに
1875年 木村屋總本店銀座本店の桜あんぱん(140円)
1975年 ナカダの桜あんぱん(5個で600円)
半世紀以上前 築地木村家のけしあんぱん(150円)
1981年 あんですMATOBAのくるみあんぱん(140円)
1988年 メイカセブンの薄皮あんパン(160円)
1990年 ベッカライ徳多朗の徳太朗あんぱん(140円)
1994年 自家製天然酵母パン工房パオの黒糖つぶあんパン(136円)
2003年 ダンディゾンのココ(150円)
2005年 ジュリアン ベーカリーのアンチャバタ(150円)

真ん中の右側
2005年 みんなのぱんやの大納言あんぱん(160円)

真ん中の左側
2006年 クピド! のあんぱん(137円)



あん1様々な種類のあんぱんを並べる。真ん丸が四角の中で礼儀正しく並んでいて可笑しい。


あん2セーターにはまだ早いけど、長袖でないと寒いなーという時季だったと思う。
かいじゅう屋さんの大きなオーブンで暖を取りながら、
作業台の上でじーっとしているあんぱんを眺める、の図。


あん5かいじゅう屋店主の橋本さんの首にマフラー的なものが巻かれていることからも
それは十分に窺える。
職人の手つきで淡々と切っていく。




あん4断面を見ると、あんこの量やあんこの入れ方の違いがよくわかる。


第1回パンラボでも話された酵母のこと。
あんぱんに使われる酵母も1つではないが、酒種という酵母を使うことが多いという。
酒種とは日本酒の醸造にも使われる「こうじ」から起こされたもの。
あんぱんを食べた時にふわっと香るあの匂いは酒種からくる匂いなんだ! と合点がいく。

第1回パンラボ〜バゲット〜の風景 http://panlabo.jugem.jp/?day=20090807


あん6やっぱりあんぱんには牛乳だね、という感じで用意された牛乳。
うすーいガラスで出来たなんかお洒落なコップにとてもおいしい牛乳が注がれる。

パンラボにおいて、こういういちいちお洒落な感じを演出しているのは
山口デザイン事務所の皆様やプロジェ・ド・ランディ氏である。
そしてそういうアイテムが最大限に活きる空間というのが、かいじゅう屋さんであったりする。【D】

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ジャン・フランソワのタルタルチキンサンドウィッチ
ジャンサンド ジャン・フランソワのサンドウィッチ。

店頭に並ぶ幾種類ものサンドウィッチから「これにしよう」と選ぶのは非常に困難。
だからって何個も買うには少々気が引けるお値段なので、
本日はこちらでござうぃっち。

正式名称を失念してすみません。
タルタルチキンサンドみたいな名前。

まずパンが他に並ぶサンドウィッチに使っているものと種類が異なっていた。
見た目からして柔らかそうなパン。色が少し薄い。
食べると、噛みごたえはあるけれど一生懸命噛まなくても大丈夫な柔らかさ。
味はあまりクセがなく、何かと一緒に食べるために作られたように控えめ。
甘くもしょっぱくもない。

具は、卵・チキン・サラダ菜・ブロッコリ・マヨネーズ。
あと見た目には分からないが、加えてチーズの味もした。
この具だけですでに美味しそうな組み合わせだが、それをあのパンに挟むと…

むしゃ〜むしゃ〜ムシャ〜武者〜影武者〜〜…

という感じで無心になってしまいますね。
食べていると「ああこれこれこういうの今食べたかった」という気持ちになり、
(でも今まで食べたことがある味ってわけではない)
とにかくその食べている時の自分の顔を鏡に映した場合、自分の目は人形みたいにセーラームーンの敵役みたいにボヤ〜っとムシャ〜っとなっていそうな。
一点の曇りのない安心できる美味しさ。自分の身を全てあちらに委ねられる美味しさ。

しかも無心で喰らいついている最中に、突然「ふぁうっ!」ってなる瞬間が訪れます。
それはその言っちゃいますけど、オレンジが来ちゃう!!
オレンジの味が2秒ほど来て、平穏無事なサンドウィッチが突然非日常と化す!!
平穏な日々を過ごしていたのに、或る日突然転校生がやって来て、その子が凄いタイプだった…みたいな。

一般的に言う「キュンふぁうっ!」ですね。
その「キュンふぁうっ!」がサンドウィッチ上で楽しめるという。
第10回パンラボでジャン・フランソワのクロワッサンを取り上げましたが、
サンドウィッチもいけます。【D】
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