パンの研究所「パンラボ」。
painlabo.com
パンのことが知りたくて、でも何も知らない私たちのための、パンのレッスン。
パンラボ美食倶楽部
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「パンのフルコースをご用意いたしました。

ただし、

ある条件下でのもてなしとさせていただきます。

その条件とは………」






誰かがイスに座らされている…………
遠すぎて、よく見えないぞ……

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目にはアイマスク……
もしや…囚われの身……?

ただ…
この美女に悲壮感はない……
むしろ進んで囚われたかのような……


ハッ!!!
ムッシュ池田………

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ざわざわ…

  ざわ………

ざわ…ざわ………

これからいったい何が始まろうとしているのか……


とてつもなく耽美的で、
とてつもなく官能的で、
でも、
とてつもなくロマンチックな匂いがする…………


パンだよね?
パンの企画ざますよね?


「頭の中にある味覚の引き出しをすべて開放してください。ぜんぶしっちゃかめっちゃかにして差し上げますから」


「ドーーーーーン!!!」



ドーンって!
谷崎と思いきや、笑うセールスマン!?

しっちゃかめっちゃかにされて、
それからどうなるの?



「5月29日発売の『パンの雑誌』にてご賞味ください」



だよね。



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(パンの雑誌・特捜班)



パンラボキーホルダーが3種セットで通販できるようになりました。
こちらにて。







 
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陸前高田「りんごのお花見ツアー」募集!
5月9日、10日、希望のりんご恒例「お花見ツアー」が開催されます。

りんごの木の開花に合わせて、ツアーを組みました。

りんごの花はさくらと同じバラ科の植物。

白い花のうつくしさはさくらに負けずとも劣らず。

ちょっと遅い東北のお花見をお楽しみください。

いまのところ生育は順調ですが、開花の時期がずれることもありますので、ご了承ください。
5月9日は、地元の子供たち、お母さんたちとパン教室を行います。

講師は、行列ができる店ZOPFの伊原靖友さんです。

『ポリ袋で作る天然酵母パン』で人気の梶晶子さんにもお手伝いいただきます。

パンを仲立ちにして、地元の方たちと交流を深めてください。
 
(箱根山山頂からの眺め)

宿泊は「箱根山テラス」。

高台にあって海が眺められる、長期滞在型のホテル。

木を活かしたモダンなデザインのロビーや客室は居心地がすばらしく、帰りたくなくなるほど。

代表の長谷川順一さんは、津波からの復興の先頭に立ってきた、若手経営者です。

夕食のあと、お話をうかがいたいと思っております。

翌日はいよいよりんご畑でお花見です。

2班に分かれて2軒の農家にお邪魔します。
1軒目はおなじみ、希望のりんご農家、金野秀一さん。

間もなく、発表予定の「りんごの木オーナー制度」でオーナーになられた方には、植樹したばかりのりんごの木に、ご自身のネームプレートをかけていただきます。

2軒目はThree Peaks Winery。

及川武宏さんは、スペインでワインの勉強をし、故郷に帰ってワインやシードルを作ろうとしています。

30年以上の古木で作るりんごは、近年の矮化(小さく木を作ること)したりんごの木より、おいしいとおっしゃっています。

これからの米崎りんごを引っ張っていく若手生産者です。
そのあとは脇ノ沢港に行き、浜のお仕事を手伝っていただきます。

海藻などのついたブイのお掃除です。

潮風を感じ、海を見ながらのボランティアはまた一興かと思います。

終了後は、きらきらほたて、とれたてほやホヤで「海の幸ランチ」です。

めったに味わうことができない、とれたての味をぜひご賞味ください。
 
募集要項
【日程】2015年5月9日(土)〜10日(日)
【参加費】21,000円
(一ノ関〜陸前高田の往復バス代、1日目お弁当代、宿泊代(朝、夕飯込み)、パン教室代、2日目昼食代含む)
【集合場所】一ノ関駅東口出口(5日 10:30集合)
【宿泊先】箱根山テラス(洋室、2名1室のご利用となります。)
【定員】25名

お申し込み・詳細は希望のりんごホームページで

パンを届ける comments(0) trackbacks(0)
レッツ・パンラボ・Let's get together and feel all right.

パンの漫画が発売されて、1年。


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5月29日にいよいよ新しいパンの本が発売になります。

1年ぶりの新作です。

その間、冬眠していたわけではありません。
主宰のムッシュ池田浩明も、愛パン家・渡邉政子さんも、漫画家の堀道広さんも、
おのおの独自の視点で、パン界やサブカル界で活躍していたわけで、けっして毎日パンばかり食べて、キャッホーでヒャッホーな日々をすごしていたわけではないはずです。

(毎日パンばかり食べていたのはほんとうでしょう)

それぞれが独自の活動の中で、生まれては消え、消えては生まれたいくつもの種のようなものから、芽生えたものがあるはずです。
その芽生えたものを発酵させ、おいしそうになるように整形し、それを一気に焼き上げよう。
もしくはその芽生えたものが、おいしそうに実っていたら、そのままもぎ取って、みんなに振る舞おう。

そんなノリで本が作られるような気がしてます。


というわけで、本に載るであろう発光体をなるたけボイルド・ハードな感じで、少しずつ紹介していけたらと思ってます。





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パンラボといえば、かいじゅう屋。



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原点だ。



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バゲットがあって、あんぱんのようなものがあって、デニッシュのようなものがある。

他にもパンはあったような気がする。

何をラボるのか? 想像しにくい。



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二人が揃うと空気は一瞬であの頃にワープした。
阿吽の呼吸。
イマジネーションが広がっていく。



5月29日発売の「パンの雑誌」という名の本では、パンラボ・ページはカラー包装となります。
そう、パンラボページ、初のカラー。
早くも少しドキドキしてきました。




(パンの雑誌・特捜班)



パンラボキーホルダーが3種セットで通販できるようになりました。
こちらにて。











 
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「シニフィアン・シニフィエのパンづくり」上映会の予習
パンの中にはすべてがある。
たとえば、どこかのパン屋に取材に行き、厨房でパンを作るところを見せてもらう。
取材のあとパンを買って食べると、さっき厨房で見たものの味がしている。
あのとき入れていたのと同じ種の香りがし、あのようにミキシングしたからこの味になり、あそこであんなふうに成形したからこの食感になる、というように。
見た目だってそうだ。
パンの内相を見るとき、そこに現れる気泡は、発酵時間に酵母が息をした跡であり、ミキサーのフックが生地をかきまわした軌跡でもある。

今回、京都の南会館という映画館でシニフィアン・シニフィエの志賀勝栄シェフの講習DVDを上映し、そのあとDVDの中で志賀さんが作っていたパン3種類を食べる。
なんて刺激的な体験なんだろう。
そのとき食べるパンはDVDを見ながらイメージしていた味と同じなのかどうか。
反対に、いま感じているこの味は、たしかにDVDの中で志賀さんがしたことの結果なのかどうか。
想像すること、発見することはすごく多いはずだ。

パンロットさん主催のこのイベントで私も話をさせていただく。
本来志賀さんが話をすべきで、私にその代わりが務まるはずもないけれど、みなさんといっしょにパンを考える機会にしたいと思っている。

3種類のパン

バゲット・プラタヌ
志賀さんのバゲットは甘いとよくいわれる。
志賀さんが先駆けとなった長時間発酵バゲットはいまや多くのパン屋で行われるようになり、むしろ多数派となった。
どのバゲットを食べても甘い状況で、志賀さんはもっと先に行っていると思う。
甘いことは当たり前で、問題はどう甘いかなのだと。
バゲット・プラタヌの皮に嗅ぐなんともいえぬ香りをどう表現すべきだろう。
その言葉をみなさんといっしょに探したいと思う。
手がかりになるのは、このバゲットの皮が赤い、ということ。
赤いことから連想して、答えにたどりつけないだろうか、と思っている。

パン・ド・ミ
先日、東京のコレド日本橋で行われた魯山人の展覧会。
そこで紹介されていた魯山人の言葉を読んだとき、思いだしたのは志賀勝栄さんのことだった。
「おいしいものは新しい」
これぞまさに志賀イズム。
「新しい」ことこそ「おいしい」のだということを、志賀さんは少しも疑わず、前に前に進んでいく。
このパン・ド・ミを人に食べさせると、その食感や味わいにみんな驚く。
そして、みんなおいしいと言う。
私も何度食べてもこの食パンに感動する。
このパンは志賀さんならではの名人芸によって作られる(それがなにかいまはまだ言わない)。
映画館の大画面でそれを見るのが本当に楽しみだ。

パン・オ・ヴァン
志賀さんのパンは考えるパンである。
志賀さんはパンを作ることを通じて考える。
それは頭で考えるというより、舌や鼻で考えるのであり、生地を触る職人の手が考えるのであり、酵母たちが彼らの振舞いを通じて考えるのだ。
そしてそれを食べる私たちは、食べることで考える。
このワインのパンになぜピスタチオとアーモンドとクランベリーとシナモンとその他のナッツが入っているのか(あるいはなぜレーズンは入っていないのか)。
それを考えながら食べていても、結局おいしすぎて考えることを忘れてしまうかもしれない。
いや、それでいい。
我を忘れて楽しんでいるときこそ、ひょっとしたらもっと考えているのかもしれないからだ。
パンについて考えることはそんなふうに楽しい。(池田浩明)

シニフィアン・シニフィエのパンづくり上映会

2015年4月12日(日)11時半から13時半

場所:京都みなみ会館(近鉄京都線東寺駅すぐ、京都駅八条口から徒歩20分)
詳しくはパンロットのホームページで

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