えっへん!
東中野の純喫茶の名店・ルーブルのセレナーデ(パフェ)。
最先端のパフェにそれがあるのかわからないけれど、昭和のパフェには
「えっへん!」感があった気がする。
蝶ネクタイをして、えっへんと誇らしげな感じ。
それは背筋を見るとわかる。
背筋ピーン!
うむ、えっへん感いっぱいだ。
ルーブルの名物はもう一つある。
喫茶店で使える魔法として、ちょっと前に掲載したこれ。
ミートーソース・スパゲッティ
これまた日本の喫茶店文化の中で研鑽され、昇華してきたと感じる日本人が大好きな旨味満載の、絶品ミートソース。
だからパスタではなく、スパゲッティ〜!
このことを教えてくれたのが純喫茶の達人で、もうすぐ新刊も出る(純喫茶、あの味)・難波里奈さん。
マツコ・デラックスさんの番組で、難波さんが紹介していたから知ってる人も多いかもしれない。
ほんとうにここのミートソースはおいしい。
映画「探偵はBARにいる」では、喫茶店のナポリタンが大活躍するけど、東中野が舞台だったならばきっとミートソースが大活躍してるはずだ。
純喫茶=ナポリタンの常識を覆してくれる逸品だ。
でもルーブルの入口は喫茶店ではない。パン屋だ。
もっといえば、総菜系のパン屋だ。
入口はパン屋で、その奥に喫茶店。
実は、東中野近辺に10年近く住んでいるから、当然ルーブルは知っていた。
でも純喫茶の名店としてリスペクトされていることは知らなかった。
いつも入口でサンドイッチを買って、それで終わっていたからだ。
でも、サンドイッチにも名物と思しき逸品がある。
それが、緑のサンドイッチ。
きゅうりのサンドイッチではない。
メカブのサンドイッチだ。
マヨネーズとからしともう一つ何かで味付けされたメカブ。
メカブのコリっと感と磯の香りの浮遊感がおいしい。
このサンドイッチについては前から知っていた。
そしてときどき無性に食べたくなるときがあって、このサンドイッチを食べたいがために立寄っていた。
「メカブのサンドイッチのファンもいっぱいいますよ」と難波さんも語っていたけど、しごく納得だ。一度食べたら忘れられない、クセになるサンドイッチだ。
にしても、パンと磯の香りって、なんで合うのだろう。
それは、食パンの魔法でも協力してくれた神田・エースののりサンドのおいしさからもわかる(魔法60のりサンド)。
こちらは難波さんオススメのドーナツ。
真ん中のバターを少しずつつけながら食べる。
一口食べて、コーヒーをひとすすり。
忘れかけてた「ほっこり」を思い出せてくれるような、
自分にもまだ「ほっこり」の感性が残っていたんだ、と安心させてくれるような、
ほっとするおいしさだ。
で、思ったのでした。
あ〜もっと知りたい!
純喫茶のパンについて、トーストについて、もっともっと知りたい!
で、こうなりました。
難波里奈さんを監修に迎え、池田浩明を相手に、神田・エースにて、
今一度、漫画用に語り合ってもらいました。
神田エースは、難波さんとムッシュ池田が「喫茶店のトーストはなぜおいしいのか?」というトークショーを川口で行ったときの打ち合わせで使われた場所。
そのときのトークショーがあまりに面白かったので、もっと多くのみなさんに伝えたいと思い、もう一度、神田エースに集結してもらったのでした。
このトビラ(↑の漫画)を開けると、純喫茶とパンの世界が広がります。
奇才・あかい画伯の描く、難波さん、池田、マスターたちの世界をどうぞご堪能ください。
パンラボ&comics 7月15日発売
現在ガイドワークスオンラインで予約受付中。
ガイドワークスオンライン限定の特典「パンのクリアファイル」が付きます。
パソコンの方はこちらへ。本の簡単な紹介もしてます。
http://guideworks.co.jp/sports-culture/panlabc
スマホの方はこちらです。
http://guideworks.co.jp/sports-culture/s/panlabc